半分青くて半分タイ

25年半のタイでの生活を終え帰国。大好きな旅の事、グルメの事、タイでの事を綴ります。

太陽の子 GIFT OF FIRE

8月6日、映画「太陽の子」が公開されました。そして何よりも忘れてはならない、人類史上初めて原子爆弾が投下された日。広島平和記念式典での小学生の平和の誓いの中の言葉「本当の別れとは会えなくなることではなく、忘れてしまうこと。」色んな意味でとても心に響きました。 

 

8月6日、「太陽の子」初回上映を観てきました。初回の上映開始時間は8時15分、広島に原爆が投下された時間と同じ時刻でした。日米合作で映画として制作・撮影された「太陽の子 GIFT OF FIRE 」は、昨年の8月ドラマとして放送されました。ドラマの内容に新たなシーンが加えられ、修(柳楽優弥くん)の心の葛藤がより細かく描写されていました。修(柳楽優弥くん)、世津(有村架純ちゃん)、裕之(春馬くん)3人での海のシーン、縁側でのシーン、裕之が戦地に戻る日のシーン、裕之から母への手紙のシーンは涙無しでは観れません。そして最後の3人の海での無邪気なシーン、昨年のドラマの中にはなかったものの、ドラマの予告に上げられていて気になっていたシーンでした。童心にかえって海で泳ぐ修と裕之、それを暖かく見守る世津。素敵なシーンでした。どのシーンも3人の繋がりがとてもリアルで、お芝居に引き込まれました。

太平洋戦争中に、日本でも原子爆弾の開発が進められていたという事実。戦争に苦しめられ、葛藤しながらも、終戦後の未来を想像し、進もうとしていた若者達。戦争を知らない私達が、それほど昔ではない76年前に終戦を迎えた戦争があったこと、こうした映画を観て想像力を膨らまし、考え、感じ取り、2度と戦争をしないよう必ず未来へ伝えていくこと、つなげていくこと。戦争を知らない私達の世代が観るべき映画だと思います。

映画「太陽の子」初日舞台挨拶も拝見しました。柳楽くん、有村架純ちゃんの春馬くんに対する言葉はいつも優しく、そして今回は黒崎監督も春馬くんに対する思いを言葉にして下さいました。コメントするのはとても難しいこと・・・そんな中、言葉にして下さり本当に嬉しかったです。

 舞台上に春馬くんはいない、いないけれど彼の思いもしっかり感じられた舞台挨拶でした。

「太陽の子」を観た後、2013年に公開され三浦春馬くんも出演した映画「永遠の0」を再び観ました。ある日、祖母のお葬式に参列した佐伯健太郎(三浦春馬)は、祖父と自分との間には血縁関係がなく、実の祖父は別にいた事実を知ります。実の祖父は宮部久蔵(岡田准一)という人物。宮部は太平洋戦争の最中特攻隊員として戦死しており、健太郎は姉に誘われ宮部久蔵のことを調べ始めます。生前の祖父を知る人達に取材し始めると、みんな口を揃えて宮部のことを「海軍一の臆病者」と。何人かに取材を続けていくうちに、どうして祖父は「海軍一の臆病者」と呼ばれていたのか、本当の祖父はどんな人物だったのか知ることになるのです。

 

 

昨日8月9日は長崎原爆投下の日。そして8月15日、もうすぐ終戦の日を迎えようとしている今、戦時下の人達の思いを受取り未来につなげて行けるよう観た映画でした。