半分青くて半分タイ

25年半のタイでの生活を終え帰国。大好きな旅の事、グルメの事、タイでの事を綴ります。

日本映画際 バンコクで「アイネクライネナハトムジーク」

先日、日本映画際(Japanese Film Festival)で三浦春馬くん主演の映画「アイネクライネナハトムジーク」を観てきました。タイの人達だけではなく、タイ在住の日本人の方々も数多く来場されていました。映画館の前には今回上映された各日本映画のあらすじの一部が書かれたボードが置かれていました。記念にパチリ。

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小説家伊坂幸太郎さんとシンガーソングライター斉藤和義さんのコラボから生まれたという「アイネクライネナハトムジーク」の実写映画化。映画の上映前には、今泉力哉監督からこの映画祭に向けたメッセージが「サワディーカップ」「ドゥ・ハイ・サヌック・ナカップ」とタイ語を交えてあり、とても嬉しくなりました。

Fah Thaiは動画サイトで一度観ていましたが、そのサイトではかなりカットされていた部分が多かったことに気付き、今回初めて観たような新鮮さを感じました。春馬くんは何処にでもいそうなサラリーマン佐藤を見事に演じていて、映画を観ている最中もふと横を見れば、何席か離れた場所で紗季ちゃんと一緒に映画を観ている佐藤がいるような感覚でした。

一番印象に残ったシーンは・・・

佐藤がどうしてもその日のうちに伝えたかったことを伝える為、紗季ちゃんの乗ったバスを走って追いかける、その姿を見た彼女がバスを降りて佐藤の目の前に現れる。そこで佐藤は自分の思いを紗季に伝える。10年一緒に過ごしてきた紗季がどれだけ大切か気がつき、自分の思いを伝えることが出来た佐藤。それに対する紗季の答えを聞く前に、彼女の家方面のバスが来たのを知り、彼女をそのバスに乗せてしまう。その場を丸く収めてしまうというか、穏便に済ませようとする、プロポーズの為に素敵なレストランを予約して食事をしたにもかかわらず、周りの迷惑を考え出来なかった、その代わりにコンビニに向かう紗季を呼び止めて道端でプロポーズをしてしまう・・そんな佐藤らしい行動にちょっとびっくりなんだけれど、妙に納得できるシーン。そんな佐藤に「え?」と戸惑う紗季に佐藤は満面の笑顔を向ける。笑

後でこのシーンについて、こちらの記事を読んでとても嬉しくなりました。あの満面の笑みは春馬くんのアイディアだった・・と。今泉監督は思いもしなかった微笑みだったけれど、春馬くんと話した結果、そうかと納得されたというエピソード。一方通行ではない物作りだからこそ生まれたこそ、本当に素敵なシーンなんだと感じられました。

 

映画の中で流れる斉藤和義さんの「小さな夜」もストーリーそのままで、とても心地よかった大好きな曲です。↑ インタビュー記事の中にあった佐藤が走るシーンでの劇伴にも今度は注目してみたいです。

House Samyanでの映画際は終了しましたが、現在は日本映画際 ハウス・エディションが開催されています。これは自宅のPCから映画が見れるというJapanese Film Festival at home な企画です。映画館で上映されたものとは異なる映画がほとんどですが、「アイネクライネナハトムジーク」は本日と29日に上映されます。

詳しいスケジュール内容はこちらから。

watch.jff.jpf.go.jp

 

無料登録を済ませるだけで観れるので、見逃した方はぜひ。「アイネクライネナハトムジーク」上映@HOMEはタイ時間の今日18時から。Fah Thaiもスタンバイします!