美味しいお酒とお料理の夜～一日遅れのクリスマス「Sake Lovers Night」@伊勢スリフォン
クリスマスが明けた先月２６日、伊勢スリフォンさんで開催されたお酒を愛する人、お酒を知りたい人の為の夢のようなイベント「Sake Lovers Night」に参加してきました。題して「一日遅れのクリスマス・・・」コンセプトもテーマも素敵です。
イベントが開催された伊勢は、バンコクで計３店舗ある「伊勢」さんのスリフォン店で、他の店舗と同じメニューの他にスリフォン店独自のメニューも数多くあり、どのメニューもとにかく美味しい、お気に入りのお店です。Fah Thaiも時々利用させて頂いたり、忘年会でもお世話になりました。
さて、今回参加させていただいた「Sake Lovers Night」は伊勢スリフォンのシェフがこの日の為に考えてくださったお料理に、ペアリングされたお酒も楽しむというイベントでした。普段はどちらかというとワインやハイボールを楽しんでいる友人と私ですが、お酒にも興味があり、お酒をより知る機会になると思い参加させていただきました。今回で3回目という「Sake Lovers Night」は夢のような素晴しいイベントでした。
まずテーブルに案内されてテンションが上がりました⤴⤴ テーブルの上には華やかに並べられたグラスや升。リボンが結ばれたお品書きには、この日サーヴされるお料理とペアリングされるお酒の内容がずらり。お品書きをみて早くも期待感マックスでした。
いよいよカクテルタイムのスタートです。早速サーヴされたのはお酒のカクテル2品。
オーナーのUさんが「酒ティー二です 笑」とサーヴして下さったのは「きゅうりの薄切りが浮かべられたお酒のカクテル」と「角切りされたスイカに氷とシェイクされたお酒が注がれたカクテル」でした。一品目は口に含んだ瞬間と後味にほんのりきゅうりの香りを楽しめる爽やかなお酒。2品目はスイカの甘さとシェイクされてよく冷えたお酒のバランスが素晴しいカクテルでした。名前は付けていないと仰っていましたが、あまりの完成度にぜひ名前を付けて頂きたいと思ったお酒のカクテルでした。グラスの底のスイカはお酒と相まり、酔いを和らげてくれそうな爽やかな美味しさでした。
カクテルを楽しんだ後は順次お料理が運ばれてきて、ペアリングされるお酒に付いての説明をして頂きました。説明して下さったのは今回のイベントのサポートをされたというお酒の卸業者の方。それぞれのお酒の特徴をとても興味深く説明して下さいました。
一皿目はブッチャー・プレート。定番の生ハムの他に伊勢さんの人気メニュー、レバーパテやスモークされた牛タンなど。どれも凝ったものばかりでクリエイティブなお料理と味に感動の連続でした。Fah Thaiが特に気に入ったのは和風テリーヌとしらすと小エビのチュイル（薄くてサクサクしたもの）です。イベント後にテーブルに来て下さったシェフに感動をお伝えすると、和風テリーヌは通常メニューに加えようかと考えていると仰って下さいました。ぜひぜひお願いしたいです！
ブッチャープレートと一緒に頂いたのは「人気一 瓶内発酵スパークリング」でした。瓶の中で発酵させ、その過程の中でアルコールと共に作られる炭酸ガスを瓶の中に封じ込めたスパークリングなんだそうです。華やかな甘みときめ細かい泡を感じるスタートにふさわしいスパークリングでした。先ほどカクテルとして出された「酒ティー二」笑もブッチャープレートに良く合うと教えて頂き、ありがたくおかわりを。なんと今回のイベントは実質お酒のFree Flow。気に入ったお酒はおかわり自由という驚きの内容でした！
続いて前菜。野菜の前菜（写真左）の中には、とろっとろで香り豊かな「パプリカロースト 海老バーニャソース」や美味しすぎて唸った「キノコのタルト」（贅沢なトリュフの香りが・・）やズッキーニのマリネ。合わせて頂いたのは、「庭のうぐいす 純米大吟醸」ご説明頂いた通りとろみを凄く感じる酒で、そのとろみが舌の上を転がり優雅な味わい共に余韻が広がりました。この日に出されたお酒の中でFah Thaiが一番気に入ったお酒でした。もちろんおかわり頂きました♡
魚の前菜は、脂のうまみたっぷりのサーモンのセビーチェ、目にも鮮やかでとても美味しかったマグロと長芋の市松造りやとても美味しかったイカの炙り 香味梅和え。ペアリングされた「五凛 純米酒」は説明して頂いた荒々しさをまさに感じるお酒で、特に一品前の「庭うぐいす 純米大吟醸」がとろみを感じるお酒だったので、更にあらあらしさが際だって感じられました。その味わいが魚介類のお料理の味を引き立たせてくれるようでもありました。
次に運ばれてきたのは、パルミジャーノチーズと一緒に頂くのが新鮮に感じた焼きしゃぶタリアータと、蒸した鶏肉がトマトやオリーブなどと煮込まれた野菜がとろとろのカチャトーレ。お酒は「賀茂鶴 樽酒」杉樽に貯蔵されたお酒で、口に含んだ瞬間、杉の香りが頭部いっぱいに広がりました。これまではどちらかというとヒノキの方に馴染みがあったFah Thaiなので、杉の香りはとても新鮮でした。ここではお酒とお料理の立場が入れ替わったような存在感を感じ、香りを楽しむ樽酒の魅力を教えて頂きました。
そして焼き物は「和牛炭火焼きと大根ステーキ」、お肉の甘みを感じる絶妙な脂と焼き加減。大根ステーキも素材がそのまま味わえる一品でとっても美味しかった～。一緒に頂いたお酒は「天の戸 天黒」（たまたま写真を撮らせて頂きました）
秋田の浅舞酒造さんが鹿児島の大海酒造さんとの交流を通じて、基本的には焼酎用の麹菌である黒麹をしようしてつくったお酒なんだそうです。独特な酸味を感じる、ちょっとクセになりそうな日本酒でした。もちろんおかわりです。
美味しいお料理とお酒の数々でお腹ははち切れんばかり・・・。リゾットはほぼ持ち帰りとさせて頂きました。
最後のデザートは見た目にも可愛らしい3種のクリームのシュークリーム。
ホイップクリームの他に抹茶クリームと柚子のクリームもとても美味しかったです。ごちそうさまでした！！
こうやって改めて振り返ってみても、本当に素晴しい、夢のようなイベントでした。お料理やお酒の美味しさや自ら感じた感動はもちろんのこと、たくさんの興味深いお話だったりや、感動のお料理の数々を考えて下ったシェフ、このイベントを開催して下さった伊勢スリフォンさん・サポートされた皆さんにもたくさん魅了されました。私の人生の中で忘れられない、記憶に残るお料理やおもてなしの一つに加わった夜でした。
年末になりサムットサコーンから一気に感染が広がり、今は店内での飲酒は禁止、営業時間も制限されています。この状況が収まりまた安心して外食が出来るように、そして今回のような素晴しいイベントが再び開催されることを祈って・・・。
