大好きな大空へ 日本に帰国した日
約1年振りでした。日本への帰国は昨年のお正月以来でした。仕事だったり、旅行だったり、2019年までは国を超えての往来が日常的であった私にとって、当たり前のことが当たり前では無くなった2020年。私の人生も大きく変化しました。
昨年あるインスタライブで小栗旬くんが言っていた言葉がとても印象に残っています。
本当は変わりたいのに変われなかった人達が大きく変われるチャンスが今来ているのかもしれないなと思うんだよね・・・・・皆が一生懸命模索していたりすることは、改めて新しいチャレンジになるのかなとは思っています。
私もその一人でした。予定より少し早まりましたが、2020年に様々なことが起き、色んな事を考えるキッカケを頂き、背中を押された気がしました。「時間を無駄にするな」と。そして帰国を決め、昨年仕事を早期退職をしました。
約25年振りに日本に本帰国した日は三浦春馬くんの月命日でした。この日を選んだのは偶然でしたが、慌ただしく準備をする中春馬くんの月命日と気がついた時は、なんとも言えない気持ちになりました。春馬くんの月命日に私にとっても思い入れのある空港から旅立てたこと、春馬くんのいる空に近づけたこと、日本に25年振りに帰国した日になったこと等、忘れられない日となりました。
今回お世話になったのはJALさん。前々回の帰国の際に利用して以来で、約1年4ヶ月ぶりでした。チェックインを終え、税関での申告も終わり出国審査場へ。予想通り出国審査場に人影はほとんど見られず、2組のみ。イミグレーションの職員の方が暇そうにおしゃべりしていました。笑 以前のような、あふれんばかりの旅行客がいた光景とは180度違うものでした。
意外でしたが、ハイブランドのお店の数多くは営業されていました。化粧品やお酒類のお店はコンコースD周辺のお店のみ開いていました。手荷物が多かったので迷った挙げ句、やはり、やはり買ってしまったのがアイラ・オリジン↓
そういえばアイラ・オリジンはまだ免税店だけの販売だと思っていましたが、バンコクのスーパー「FOODLAND」には1800バーツほどで売られていました。因みに今回スワンナプーム空港の免税店で買ったアイラは1300バーツ(1リットルサイズ)で一年前より少し価格が下がっていました。日本到着後、約1年ぶりにアイラ・オリジンを飲みましたが、あの感動が再び蘇りました。いや~本当に美味しいウィスキーです。
因みに次に飲んでみたいウイスキーはアイラモルトの王と呼ばれている「ラフロイグ」かなり強烈な個性を持ったウィスキーらしいので、自分がどう感じるのかとても楽しみです。
アイラ・オリジンを買ってJALさんのラウンジへ向かう途中、少しの期待と共にオマーン航空のラウンジへ行ってみましたが、やはり閉鎖中でした・・残念!プライオリティパスのサイトには相変わらず24時間オープンと掲載されていたんですが・・。旅行の際は必ずと言っていいほど利用していたオマーン航空のラウンジ。プライオリティ・パスで利用出来るスワンナプーム空港のラウンジの中で最強でした!
そういえば、昨日、プライオリティ・パスで羽田・成田空港国際線のANAの一部のラウンジが使用出来るようになると発表がありました。これまで羽田空港にはプライオリティ・パスで利用出来るラウンジがなかったので、保持者には嬉しい情報ですね!
JALさんのラウンジも利用者は数人程度でした。実際搭乗してみると同じキャビンに4組ほどいらっしゃっただけだったのでなるほど少ないわけです。大人気のカレーにも惹かれましたが、この日は牛丼を頂きました。生卵もあれば更に美味しかったかな~。
目の前に広がる、飛行機の動きがないエプロンをボーッと眺めながら約1時間ほどゆっくりさせて頂きました。日本に着いてから必要な書類やアプリももう一度チェック。
搭乗時間が近づいたのでゲートへ移動。ゲートに着くとすぐ搭乗開始のアナウンスがありました。
搭乗するといつものように客室乗務員の方の「お帰りなさいませ」というお声が。日本に向かう日本の航空会社の機内に足を踏み入れた時の「お帰りなさいませ」は、日本人としてぐっとくる言葉ではないでしょうか。日本に帰えるんだぁと、実感出来る言葉。言葉のパワーを感じます。
昔、福岡空港に帰国した際に、入国審査のカウンターで「お帰りなさい」と言っていただいた時も凄く嬉しかったのを思い出しました。それまで入国審査のカウンター職員の方に「お帰りなさい」と言って頂いた事はなかったのでとても印象に残っています。
シートに座ってホッ。前日、最後の最後までドタバタ状態だったので寝る時間もあまりなく、間に合った~的な安堵感をここでようやく感じることが出来ました。笑 離陸時もこれだけ深い繋がりを持ったタイという国なので、また帰って来るという感覚で淋しさは全くありませんでした。数年後先、きっとこの時の事を懐かしく想い出すのだと思います。
さて、国際線を利用したのは1年以上も前ということで、コロナ禍の機内サービスがどのように変化しているかとても興味がありました。
ワインリストから選ばせていただいたのは日本のワイン。シャトー・メルシャンの「萌黄」です。5年ほど前に北海道で美味しい日本のワインに出会ってから日本やタイのワインに興味を抱くようになり、ワイナリー巡りをして美味しいワインを見つけるのがとても楽しみになりました。今回、帰国便で出会った「萌黄」もとても想い出深いものとなると思います。ドライで軽やかな萌黄はアペリティフ・ワインとしても、お料理とのペアリングとしても良いワインと感じました。
後で調べてみると長野県産と福島県産のシャルドネ品種を主体に作られているワインということで、信州出身のFah Thaiは更に嬉しくなりました。そしてグラスの底に浮かぶ鶴のマークの変わらない粋な演出が好きです。
今回は珍しく洋食を頂きました。メインのお肉に惹かれたからです。笑
お料理全てがカバー付きや、包まれたままサーヴされました。コロナ禍で安心感も頂きました。どれも美味しかった前菜ですが、その中の一品プラータチーズ ペストソースがとくに絶品でした。
通常は和食と一緒に出される白米ですが、乗務員の方が勧めてくださったのでありがたく頂きました。楽しみにしていたお肉は・・・普通・・でした。機内食のお肉に期待してはいけないのかも知れませんが・・。
過去に機内食でとても美味しいと思えたお肉料理がありました。シンガポール航空の「Book the Cook」で予約したお料理で、日本人シェフの方が監修されたものでした。その時はそれほど関心を持たず、有名なお店の料理人の方なんだろうと思っていましたが、今年初回のアナザーストーリーズで取り上げられた和食のユネスコ無形文化遺産登録に尽力された京都の和食料亭「菊乃井」の三代目ご主人村田吉弘氏でした。その時のお料理がこちら↓です。本当に素晴しかったです。
話は戻ります。客室乗務員の方がすすめてくださったペリエとまだまだ萌黄を満喫中↓
パンナコッタの上に添えられたトマト・ピューレが良いアクセントに。お腹がいっぱいだったので、少し味を見る程度と思いつつ完食してしまいました。とても美味しく頂きました。
久しぶりの空の旅はやはり懐かしく心地よい空間でした。久しぶり過ぎて途中まで映画を見るのを忘れていたのは自分でもびっくり。外を覗けば青空、少し春馬くんの空にも近づけたそんな晴れやかな気分の日本帰国でした。