半分青くて半分タイ

25年半のタイでの生活を終え帰国。大好きな旅の事、グルメの事、タイでの事を綴ります。

イースタン・オリエンタル・エクスプレスの旅 ②

イースタン・オリエンタル・エクスプレスでの旅が始まりました。ディナー・タイムになったので指定されたレストランカーへ向かいました。

f:id:fahthai:20191005121549j:plain

イースタン・オリエンタル・エクスプレス内の通路

室内もそうでしたが通路もチーク材がふんだんに使われていて細工も優美です。各車両の通路はかなり狭く、人が一人通れるほどの狭さでした。通路を通る際は、車両の端に人が見えた場合、どちらが譲って一人ずつ通過することになります。

いよいよディナーテーブルに。

f:id:fahthai:20191005121900j:plain
f:id:fahthai:20191005125203j:plain
素敵なディナーのテーブル・セッティング。クリスマスシーズンの飾りも。

アルコール以外の飲み物とすべての食事はすべて旅行代金に含まれていました。せっかくなのでピノ・グリージョを1本お願いしました。この時にオーダーしたSANTA CHRISTINAというワインは、この列車の思い出としてそれからしばらく見かけるたびに購入していました。笑 ディナーは本格的なコースとしてサーブされました。またイースタン・オリエンタル・エクスプレスの食事の素晴らしいところはこの列車が通過する3つの国、タイ、マレーシア、シンガポールの食を使ってそれぞれの国の料理をアレンジしたメニューが提供されるところ。食事の面でもそれぞれの国を旅しているような気持ちになり、本当に素晴らしいなと思いました。

 

f:id:fahthai:20191005123901j:plain

前菜はフォアグラのテリーヌにお酒のゼリーやアップルピューレが添えられた物

f:id:fahthai:20191005124248j:plain

トムヤムスープのカプチーノ仕立て

前菜のフォアグラのテリーヌから始まり、トムヤムスープのカプチーノ仕立てには脱帽しました。素晴らしい!美味しい!とてもクリエイティブな食事に感動しました。

f:id:fahthai:20191005123058j:plain

メインディッシュ:ラムが苦手な私のために特別に用意していただいたもの

この列車の旅を予約した際に食事についての確認がありました。苦手な物、宗教的に食べれないものなど、事前にリクエストを聞いていただけます。私もラム肉が苦手だったのでその旨を伝えておきました。ちょうど一日目のディナーのメインがラムラックだったので、伝えておいてよかったと思いましたが、見た目はラムのほうが美味しそうでした。

f:id:fahthai:20191010021849j:plain

デザートはカノムクロックとココナッツアイスクリームのパイナップルソース添え
f:id:fahthai:20191005131838j:plain
f:id:fahthai:20191005131651j:plain
食後のプチフールとコーヒー

デザートの後にはプチフールまで出されて、本当に本格的なフレンチ・コースを頂いた気分になりました。食後のコーヒーはタイ北部で栽培されているDOI CHANGのもの、紅茶はマレーシアのキャメロン・ハイランドで栽培された物でした。ここでもイースタン・オリエンタル・エクスプレスのこだわりが感じられました。

 

心地よい、時には激しめ(笑)の揺れに身を任せながら、時間をかけて頂いた一日目のディナー。それから続く3日間の素晴らしい列車の旅の予感と高揚感で、お腹のみならず気持ちもいっぱいでした。食事の後は車内の散策も兼ねて最後部にある展望車へ。

f:id:fahthai:20191005133001j:plain

心地よい風に吹かれながら、列車はさらにゆっくり進んでいきます。

f:id:fahthai:20191005133212j:plain

展望車にあるラウンジ。

このラウンジではコーヒー・紅茶やスナックがいつでも頂けました。加えて、夕食時に開けたボトルのワインなどを飲みきれなかった場合それをキープしておいて、こちらのラウンジやピアノ・バーでその旨を伝えるとスタッフが持ってきて下さり、いただくことも出来ました。1日目のこの日はピアノ・バーで飲むこともなく、翌朝早朝に展望デッキに向かう予定だったので早めにキャビンに戻りました。

f:id:fahthai:20191005134228j:plain
f:id:fahthai:20191005134239j:plain
車内の至る所にクリスマスの飾りやお花がありました。

私たちのキャビンは最後部にある展望デッキから一番離れた車両にあったのでかなり歩くことになりました。列車の運行日まで一ヶ月を切って予約させて頂いたので、しょうがないですね。笑 自分たちのキャビンに戻るには他のタイプのキャビンがある車両や、ピアノ・ラウンジのあるバー・カー、レストラン・カー、食事が作られているキッチン・カー等などすべての車両を通過するので、かえって楽しかったのを思い出します・・アガサクリスティーのオリエンタル急行殺人事件に思いを馳せたりしながら。

f:id:fahthai:20191005134312j:plain

2車両ほどあったレストラン・カーの内の一つ。通過の際は使われていませんでした。

キャビンに戻るとソファが2段ベッドに変えられていました。あのお部屋がこうなるとは!!魔法のようでした。

f:id:fahthai:20191005134304j:plain
f:id:fahthai:20191005140214j:plain

f:id:fahthai:20191005134246j:plain

プルマン・キャビンは2段ベッドになります。

イースタン・オリエンタル・エクスプレスのゆっくり進む振動を感じながら一日目の夜は更けていきました。イースタン・オリエンタル・エクスプレスの旅は2日目の朝へ続きます。