半分青くて半分タイ

25年半のタイでの生活を終え帰国。大好きな旅の事、グルメの事、タイでの事を綴ります。

イースタン・オリエンタル・エクスプレスの旅 ①

今から6年前、2013年のクリスマスに憧れのイースタン・オリエンタル・エクスプレスに乗車しました。Once in a lifetimeとも言える素晴らしい列車での旅の記憶を残しておきたく記すことにします。

現在はBelmondによって経営されているイースタン・オリエンタル・エクスプレスですが、6年前は独自の経営で予約の際はシンガポールのオフィスと日本のオフィスに問い合わせをしました。事の発端はその年の12月から翌年1月までの約1ヶ月半、友人Fがタイに長期滞在をすることになっていて、ふと電話での会話の最中にこの豪華列車の話をしたところ、乗りたいと言うことになり、すっかりその気に。その時点で乗車希望の列車の出発まで1ヶ月を切っていました。笑 私たちの希望は12月23日発の運行列車・・クリスマスエクスプレス。私はシンガポールオフィスに、友人Fは日本支社に問い合わせをしてみました。すると、日本支社の方が最終受付日を過ぎているにもかかわらず、受け付けてくださいました。しかも希望のプルマンキャビンで、料金もシンガポールオフィスのレートより、良かったのです。こうして私たちのイースタンオリエンタル・エクスプレスの旅が動き出しました。

 

12月23日 夕方私たちはバンコクフワランポーン駅に。イースタン・オリエンタル・エクスプレス専用のラウンジがあり、そこで乗車のチェック・インとなりました。このチェック・インの際に乗車に関する大まかな説明と、ディナー・ランチの時間や相席になる場合の希望の確認がありました。(細かな旅の日程や規則などについては予約が完了した時点で、冊子が自宅に送られてきていました。)例えばディナーは18時台と20時台のTwo Seating 制になっており、希望はどちらかと聞かれました。私たちは18時台にしましたが、やはりお国柄か西洋人の方々は20時からを選ぶ方が多かったようです。ちなみにこの時、乗車された日本人の方々はあと2組いらっしゃいました。ラウンジ内はこれから乗車する豪華列車への高揚感でいっぱいでした。

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ラウンジに飾られていた絵。これから始まる旅への期待でいっぱいでした。

そしていよいよ乗車時間に。イースタン・オリエンタル・エクスプレス専用ホームへ。

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駅構内・・奥にイースタン・オリエンタル・エクスプレスの姿が見えてきました。

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イースタン・オリエンタル・エクスプレスの美しい車体。

担当の客室乗務員(バトラー)さんに迎えられながらいよいよ乗車。私たちのプルマン・キャビンに乗り込みました。乗車してまもなく、適度な揺れと共にイースタン・オリエンタル・エクスプレスが動き出しました。

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プルマン・キャビンの中はこんな感じでした。とても素敵で気分が高まりました。

テーブルにはイースタン・オリエンタル・エクスプレスの象徴のようにも感じるランプが置かれています。棚にはウェルカムフルーツやイースタン・オリエンタル・エクスプレスのレター&葉書セットがありました。友達と喧嘩しないように、バトラーさんにもう1セット頂きました。笑 このレターセットは今も使えず、旅の思い出として大切に保管してあります。確か棚の下にはセキュリティ・ボックスがあったように記憶しています。

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バトラーさんが運んで来て下さったウェルカム・ドリンク

しばらくすると客室乗務員さんがウェルカム・ドリンクをサーブして下さり、室内・車内の細かな説明をして頂きました。例えば、客室乗務員さんは一車両のすべてのキャビンを担当されているということや、用事をお願いする際のバトラーさんの呼び方、また室内から施錠できるものの外側から部屋に鍵がかからない事など。ですから、食事やエスクカーションに参加の際は鍵をかけずに出ることになります。はじめは驚きましたが、全く問題なく素晴らしい管理がなされているのを実感しました。鍵をかけなくていいなんて、かえってストレスフリーでした。後にオブザベーション・カーではタイ警察の方を見ましたし、定期的に車内の巡回もされているようで、セキュリティは本当に信頼できました。客室乗務員さんは車両のどこかに待機する場所があるのだと思うのですが、呼んだ際はすぐ駆けつけてくださり、これまたすばらしいサービスでした。

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室内にある洗面台、シャワールーム。アメニティはその当時すべてブルガリでした。

各部屋にはもちろんトイレやシャワールームが付いています。シャワールームは狭いながらも機能的に作られていて、良く設計されているな~と感心しました。ただ、アジア人の私たちでさえ狭いと感じたので西洋人の方々はちゃんと使えているのだろうかとも思いました。後にタイ人スタッフの方に聞いたのですが、各部屋にシャワールームが付いているのはイースタン・オリエンタル・エクスプレスのみで、ヨーロッパの本家オリエンタル・エクスプレスには一車両に一つしか設置されていないとのことでした。そしてアメニティはすべてブルガリ。テンションが上がりました~。(情報によると今はブルガリではなく、タイのスパブランドPanpuriになっているようです。)あとイースタン・オリエンタル・エクスプレスのロゴ入りのバスローブもありました。もちろん室内スリッパもロゴ入りでした。

 

そうこうしているうちに夕食の時間に。ディナーにはドレスコードがあります。男性はスーツにネクタイ、女性はセミフォーマルのような感じで。まだ列車の旅が主流だった時代にタイムスリップ出来るような感じで、ドレスアップするのもとても楽しみでした。さぁ、レストランカーに向かいます。