半分青くて半分タイ

25年半のタイでの生活を終え帰国。大好きな旅の事、グルメの事、タイでの事を綴ります。

安曇野ちひろ美術館とトットちゃん広場

今日は朝から天陽くんロスが広がっていますね。自分の最期を悟って家族に会いに家にもどり、遺作を完成させ、自分が開拓した畑で逝く・・天陽くんは最後まで自分の人生を全うしたんですね。私も天陽くんロスです。

先日、画家・絵本作家のいわさきちひろさんの美術館「安曇野ちひろ美術館」に行ってきました。いわさきちひろさんは子供を生涯のテーマとして描き続けた画家です。きっかけは東京国立近代美術館で開催されている高畑勲展。高畑勲監督が創作する上で影響を受けていた画家の一人がいわさきちひろさんだったそうで、高畑監督は生前、

「ちひろさんは、子どもがしっかりと内面をもって懸命に生きている自立した存在であることを私たちに気づかせ、見事に子どもの「尊厳」をとらえた稀有な画家です。」

とおっしゃっていました。高畑勲展に行って、今回の帰国中に安曇野ちひろ美術館に行ってみたくなりました。

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安曇野ちひろ美術館入り口。あいにくの雨でしたが訪問者でいっぱいでした。

安曇野ちひろ美術館は、戦後いわさきちひろさんのご両親が開拓民として移住した北安曇郡松川村にあります。いわさきちひろさんのご両親は信州出身で、ちひろさん自身も戦時中松本に疎開をしていたそうで、とても信州にゆかりがある人です。安曇野ちひろ美術館には展示室の他に、国内外の数千冊の絵本が自由に読むことが出来る絵本室や子供達のワークショップも行われているトットちゃんの部屋、ミュージアム・ショップ、北アルプスを望む絵本カフェもあり、絵本をよんだり、地元の素材にこだわった軽食を楽しむこともできます。ぬくもりを感じる、自然と溶け合った空間作りもすばらしいと思いました。美術館が建つ安曇野ちひろ公園も含めて一日のんびり過ごしたくなる場所でした。

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この入館証を見せれば、美術館への出入りは一日中自由です。

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美術館廊下にある空間

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子供達のワークショップが行われるトットちゃんの部屋。奥には絵本を自由に読める絵本の部屋も。

現在展示室1で展示されているのは「ちひろ・アンデルセンの世界」(9月30日まで開催中)でいわさきちひろさんが描いたアンデルセン童話の世界を観ることが出来ました。展示室2ではいわさきちひろさんの人生や愛用していた物などが紹介されています。

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いわさきちひろによるアンデルセン童話「おやゆび姫」

企画展では日本童画協会を結成した7人の童画家の絵が展示されていました。中でも、絵雑誌「コドモノクニ」で活躍された岡本帰一さんの絵に癒やされました。

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館内に展示されている花ぐるま

 安曇野ちひろ公園内には電車の図書室やトットちゃんこと黒柳徹子さんが小さい頃通っていたトモエ学園の電車教室を再現したトットちゃん広場もあります。

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トモエ学園の電車教室を再現したトットちゃん広場

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500冊もの本を自由に読める電車の図書室

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再現されたトモエ学園の電車の教室

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ちひろ公園内にある窓ぎわのトットちゃんのお話の看板

ちひろ公園には窓ぎわのトットちゃんにあるお話の看板が24カ所あり、オリエンテーリングが楽しめます。子供だけでなく、大人も楽しめそう。

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今回はあまり時間がなく挑戦できなかったので、次回はぜひやってみたいです。

 

とても癒やされた安曇野ちひろ美術館&公園でした。